原動力
「そうだ、人前で話すことが好きだし、先生になろうかな。特に夢もないし。」
「得意科目?うーん。校種は小学校がいいかなあ。」
これは、高校生の頃の自分です。特に夢もなく、どんなことでもそつなくこなせてしまう反面、特段に周りと比べて秀でるもののない、いわゆる器用貧乏であった私は、全科目を教えることができる、小学校の先生になろうと思い、秀明大学に入学しました。しかし、そんな軽い気持ちで入学した私は、やはり本当にこの道で良かったのだろうかと不安と迷いでいっぱいになりました。そんな中、学校現場研修で近隣の小学校に学習サポーターとして赴き、子どもたちと接する機会に恵まれました。そこでは無邪気で無限の可能性に満ちた子どもたちの笑顔が光り輝いていました。その笑顔を見た瞬間、私の中の迷いや不安は確信へと変わりました。それからというもの、「よーし、あの笑顔の為に絶対に小学校の先生になるぞ!」と日々奮闘し、教員採用試験に合格することができました。教員採用試験合格の為の原動力、それは「子どもたちの笑顔」でした。