6月20日(金)、学校教師学部社会専修1年対象の「自然地理学概説」(担当教員:ソン・ウォンソ専任講師)において、東京大学名誉教授・木村学先生を招聘し、特別講義が実施されました。

木村先生は、日本地球惑星科学連合フェローおよび海洋研究開発機構アドバイザーとしても活躍されており、プレートテクトニクス理論の解説において世界的に高い評価を受けている研究者です。
本特別講義では、地球科学における最大のパラダイム転換とされるプレートテクトニクス理論の成り立ちと、そこに至る科学的思考の軌跡が語られました。特に、作家、物理学者の寺田寅彦が「ぶち猫の模様」を例に大陸移動を考察した着想や、日本列島形成のダイナミズム、最新のプレートの位置情報など、普段、教科書では触れることのできない視点が多数紹介されました。




学生からは「プレートへの理解が深まり、地球が動いていることを実感した」「最新のプレート情報まで教えていただき、とても興味がわいた」など感想を述べ、学びへの意欲を新たにしていました。
木村先生の講義により、地理学と地球科学の奥深さを体感できる貴重な機会となりました。