
一般社団法人日本私立看護系大学協会2025年度研究助成事業の「看護学研究奨励賞」を、本学看護学部の二瓶映美准教授(公衆衛生看護学分野)が受賞しました。
【受賞論文名】
The Development and Validation of a Scale to Understand Smoking Cessation Efforts Among Middle-Aged Male Workers
(掲載誌:European Journal of Preventive Medicine)
この受賞は「中年期の労働者の禁煙支援」を研究テーマとして長期的な研究活動を実施し、知見を積み重ねた成果が高く評価された結果です。
本研究の成果は中年期の労働者の健康保持・増進に新たな活用資源を提供するものと考えます。
今後のさらなるご活躍を期待いたします。
受賞のコメント
この度は、看護学研究奨励賞を賜り、大変光栄に存じます。本研究は、私が博士後期課程以来、取り組んできた研究になります。保健師として、喫煙率が高い成人中期(30歳代および40歳代)男性労働者の方々に対し、どのようなアプローチをすれば、効果的な禁煙支援につながるのか、追究して参りました。まずは、成人中期男性労働者で禁煙成功者の方々の体験を明らかにしました。そして、これをもとに「成人中期男性労働者の喫煙者の禁煙への取組み状況を把握できる尺度(Smoking Cessation Assessment of Progress Scale; SCAPS)」を開発いたしました。そして、その信頼性を検証することができ、妥当性も概ね検証することができました。今後、様々な現場でSCAPSを活用することで、成人中期男性労働者に対するより効果的な禁煙支援につながることが期待されます。また、現場で活用しやすいよう、引き続き研究を進めていきたいと考えております。
本研究にあたりご指導いただいた先生方、お忙しい中ご協力いただいた事業所の皆様、関係者の皆さまに改めて感謝申し上げます。今後とも、看護学の研究ならびに教育に貢献できるよう一層精進して参ります。