2025年9月25日発行の『季刊行政管理研究』(一般財団法人行政管理研究センター刊)に、本学総合経営学部で経済学や統計学を担当する寺田好秀助教の査読付きの研究成果が掲載されました。
掲載内容
題目
e-CSTIを活用した日本の研究者の研究生産性と年齢の分野別分析 ―府省共通研究開発管理システム(e-Rad)の研究者情報と書誌情報データベースに基づいて―
概要
これまで学術界においても政策の現場においても、研究者の研究生産性と年齢の関係を明らかにすることは重要なテーマとされてきました。
本研究では、従来研究とは比較にならない規模の研究者数を対象とした内閣府のデータを用い、専門分野ごとに研究者の論文生産性と年齢の関係を分析しています。
分析の結果、専門分野によって研究者の論文生産性と年齢の関係には相違があり、例えば数物系科学では比較的若い年齢で論文生産がピークを迎える一方で、医学・農学・薬学などの生命科学・医療系分野では60歳前後にピークを迎える傾向があることを明らかにしました。
本分析は、専門分野ごとの「研究者のキャリアと成果の関係」を全国規模で体系的に示した点に大きな意義があります。分野ごとに異なる年齢特性に応じた人材育成や研究支援の必要性について政策提言を行っている点も特徴です。
掲載誌
一般財団法人行政管理研究センター編『季刊行政管理研究』第191号
寺田助教は、日頃担当する授業やオープンキャンパスでの模擬授業においても、こうした最新の研究成果や政策動向を踏まえた講義を展開しています。