2025年12月14日(日)日本大学商学部にて開催されたアカウンティングコンペティション第10回の決勝に、本学総合経営学部3年の牛嶋倖志郎さん、西堀悠太さん、松岡拓真さん(長谷川ゼミ・寺田クラス)が参加しました。

学術的研究分野 決勝参加チーム
立教大学経営学部マユリズム
慶應義塾大学商学部予算スラックチーム
文京学院大学経営学部中島真澄・吉田啓佑ゼミナール チームA
千葉商科大学商経学部ひややっこ
千葉商科大学商経学部コツメカワウソ
東京理科大学経営学部東京理科大学岩澤ゼミ業績評価班
千葉商科大学商経学部アルフォート
中央大学商学部八王子どんぐりーず
秀明大学総合経営学部長谷川ゼミ寺田組
千葉商科大学商経学部路地裏のペリカン
成城大学経済学部成城大学上田ゼミ Team Creatine
東京理科大学経営学部東京理科大学岩澤ゼミ・AI-wasawa
決勝では、予選で取り上げていなかった具体的な事例をとりあげ、プレゼンを行いました。
研究テーマ
スマートフォンゲームの収益および益金認識基準の研究
ースマートフォンゲーム等における収益認識基準に関するガイドラインの検討ー
参加者代表 牛嶋倖志郎さんのコメント
今年1月に税理士を志し、日商簿記2級の取得や会計学・税法の基礎学習からスタートしました。覚えることの多さに戸惑いながらも、学びを深める中で「なぜ?」を追究する研究の面白さに魅了されていきました。そして、本格的な学修開始から1年足らずでアカウンティングコンペティション(アカコン)の決勝に進出できたことを、大きな喜びとして受け止めています。特に、松岡くん・西堀くんと共に一つのテーマに向き合えたことは、大きな財産となりました。お互いの考えをぶつけ合うことで、研究を多角的に捉える重要性を深く実感できました。
私たちの研究テーマ「スマートフォンゲームの収益および益金認識基準」は、収益認識基準・法人税法・権利確定主義など複数の専門分野が絡み合う高度な内容でした。参考文献は100点近くに及び、論文の書き方すら知らない状態から試行錯誤を重ね、最終的に4万字を超える論文として形にすることができました。決勝発表の準備も大きな学びでした。15分という限られた時間で複雑な研究成果を伝えるため、パワーポイントの構成や伝え方をチームで徹底的に議論し、何度も練り直しました。研究方法も論文作法も知らない「ゼロ」からの挑戦でしたが、この経験を通して、学び続ける姿勢と探求する喜びを深く得ることができました。
また、多くの先生方に支えていただきました。寺田先生には、資料作成から質疑応答の練習まで、いつも遅くまで寄り添っていただきました。納谷先生には、遅くまで残っていた際に励ましの言葉をいただき、森中先生にはゼミや履修相談で丁寧に話を聞いていただきました。
秀明大学は、目標を持つ学生に対して多くの先生が温かく声をかけ、応援してくださる環境です。私自身、この環境に支えられて努力を続けることができました。来年度以降に入学する高校生の皆さんにも、ぜひ秀明大学で先生方と共に自分のテーマを見つけ、挑戦してほしいと思います。
今後は、雑誌に論文を掲載できるような税理士になれるように頑張っていきます。長谷川先生は2025年度だけで10本以上の原稿を商業誌・学会誌に掲載されており、私も将来は自分の意見を原稿として発信できる税理士になりたいと考えています。卒業論文に向き合いながら、文章力を磨いていきます。
最後に、中央大学名誉教授で租税訴訟学会会長の大淵博義先生に感謝申し上げます。昨春参加したMJS判例研究会でお話を伺い、税法の面白さを実感できました。税理士を目指す後押しをしてくださった大淵先生、温かく迎えてくださったスタッフの皆様、そして懇親会で夢を与えてくださった税理士の先生方に、心より感謝申し上げます。
参加者 牛嶋倖志郎さんの保護者のコメント
大学に入り、税理士を目指すと聞いたときは、本当に驚きました。アカコンの報告を見て、専門家に一つ一つ近づいていることを確認できて、親としては嬉しい気持ちになりました。統計を使わない研究は、長谷川ゼミだけだったのも新鮮で、実務に役立てる研究をしていることを肌で感じることができたのもよかったです。ゼミに入ってからは、勉強の仕方などを工夫し、どのように勉強を継続して税理士になるかを考え、難しい国家試験に挑む姿は、最近ではたくましく感じられます。卒業まで、長谷川ゼミで税法の勉強をし、専門家として活躍できる知識を養ってほしいと思いました。今日の報告を聞いて、一つ一つ、夢に向かっていることを確信でき、安心しました。
見学者 4年生 川上裕心さんのコメント

アカコン第10回で3年生が発表という夢を実現したことは、もうすぐ社会に出る私たち4年生に大きな勇気を与えてくれました。建学の精神を大切にしながら、仲間と共に難しい研究に取り組んだ3年生を、ゼミ長(経営学専攻)として誇りに思います。現在も3年生は学会報告に向けて努力しており、後輩たちには目標を達成し、就職活動で自信を持ってアピールできる経験を積んでほしいと願っています。また、これから秀明大学に入学する高校生にも、自分の興味を研究テーマにして真理を追究し、夢を実現してほしいと思います。
担任教員 寺田好秀助教のコメント
昨年度(2年次)・今年度(3年次)の担任として関わった牛嶋さん・西堀さん・松岡さんの3名が、アカウンティングコンペティション決勝に進出したことを誇りに思います。2年次からゼミの重要性を伝えてきた結果、多くの学生が主体的に将来を見据えてゼミを選びました。特にこの3名は、自分のキャリアを真剣に考え、必要な学びを整理したうえで最適なゼミを選択し、資格取得にも努力を重ねて成果を上げてきました。こうした主体性と、本学の「面倒見の良い大学」という教育環境が今回の成果につながったと感じています。これから入学する高校生にも、興味あるテーマを追究し、夢を実現してほしいと思います。
ゼミ担当 長谷川記央非常勤講師のコメント
学生の自主性を尊重し、自ら選んだテーマで研究する長谷川ゼミの特徴が、今回のアカコン第10回の報告に表れたと思います。税務会計や伝統的規律論を扱った研究で決勝に進出したのは秀明大学だけであり、統計を使わずに挑戦した点も誇らしい成果です。牛嶋さんは今年2月から本格的に会計や税法を学び始めたにもかかわらず、1年足らずで決勝進出を果たし、他の学生にも挑戦する勇気を与えました。これから3年生の3名は進路に向けた準備が本格化しますが、今回のように問題に真剣に向き合えば未来は開けると感じています。残りの学生生活を大切に過ごし、秀明大学を巣立ってほしいと思います。
また、これから秀明大学に入学する高校生にも、ゼミで自分のテーマを見つけ、真理を追究し、夢を実現してほしいと願っています。高校生の皆さんの中には、まだ自分が向き合うべき問題がわからない方もいると思いますが、教員とともに「自分が向き合うべきテーマ・問題」を探究していけば必ず見つかるはずです。
今回のアカウンティングコンペティション第10回の参加は、総合経営学部教育における研究指導の成果であり、学生の探究的学びを支える本学の教育体制を示すものです。
今後も、研究活動を通じて社会に貢献できる人材の育成を目指してまいります。
