地域の観光振興を学ぶ授業、「地域観光振興論」(担当:樋口誠司准教授)では、地域に埋もれた観光の魅力の発掘や、人を呼び込むアイデアの考え方などを、フィールドワークや実践形式の授業を通じて学んでいます。
前期の授業のテーマは、「北海道日本ハムファイターズ(二軍)」との連携です。ホームスタジアムである千葉県鎌ケ谷市にある鎌ケ谷スタジアムの集客アイデアと、試合後の鎌ケ谷市内への回遊アイデアを提案する事をゴールに、4つのフェーズに分けて授業を進めました。
フェーズ1 「仮説」を立てる 真夏の鎌ヶ谷スタジアムの暑さ対策
暑さを逆手に取って、観客が楽しめて新たな集客につながるアイデアをまずは思い付きで集めます。


フェーズ2 「検証」現地でアイデアの実現性を確認
5/14(水)フィールドワークで鎌ケ谷スタジアムを訪問。ジャイアンツ戦を観ながら、観客の客層や動きを観察。実際に考えたアイデアの実現性を検証し、現場に行くことの大切さを学びました。検証後、実現出来そうなアイデアを7つにまとめました。


フェーズ3 「調査」アイデアの人気投票と試合終了後の寄り道先の調査
6/1(日)千葉ロッテマリーンズ戦で多くのファンが訪れた鎌ヶ谷スタジアム。7つに絞ったアイデアの人気投票と寄り道先調査を同時に実施し、200名以上の回答をいただきました。この回答結果をもとに、北海道日本ハムファイターズへのアイデア提案を次の授業で行います。


フェーズ4 「発表」アイデアのプレゼンテーション
7/9(水)北海道日本ハムファイターズ関係者の方を本学にお招きし、アイデアのプレゼンテーションを実施。学生たちは緊張感の中、1枚の「ポンチ絵」に背景・概要・連携先・効果・課題などをまとめ、分析結果を交えてテンポよく発表。7組が120秒以内で、コンパクトかつ工夫を凝らしたプレゼンテーションを行いました。




北海道日本ハムファイターズの皆さまからは、「学生の意見は大変参考になりました。」「鎌ヶ谷スタジアムの今後の展開を考える上で、多くの学びを得ることができました。」「アイデアのひとつを、夏の企画で実現できるか考えてみます。」といった感想をいただきました。
今後、鎌ヶ谷市とも連携し、大学と地域が協力してできる事を推進していきます。