観光ビジネス学部の樋口誠司准教授による「地域観光振興論」は、地域を元気にするための「人とお金の流れ」を作る方法を、実践を通じて学ぶ授業です。机上の空論ではなく、実際に現場へ出る「参加型」のスタイルが特徴で、過去には「京成バラ園」や「ファイターズ鎌ケ谷スタジアム」を対象にアイデアを考えました。
2025年度の後期授業では、「八千代市」と「鎌ケ谷市」を新たなフィールドに、地域密着型の観光振興プロジェクトに取り組みました。11月下旬からは鎌ケ谷大仏を活用した観光振興をテーマに、グループワークによる調査とフィールドワークによる検証を経て、2026年1月14日に、鎌ケ谷市役所にてプレゼンテーションを実施しました。


フェーズ1【グループワーク】


鎌ケ谷市や大仏に関する印象、自身が観光をする際の目的について意見交換を行い、次に、鎌ケ谷市の名産品と人が集まる場所の調査を行い、アイデアの仮説を組み立てました。
フェーズ2【フィールドワーク】

フィールドワークは鎌ケ谷大仏からスタート。実物の大きさを肌で感じ、周辺の商店街を歩きました。その後、多くの人が行き交う新鎌ケ谷駅エリアへ移動し、自分たちのアイデアが実現できるかどうかを現地で検証しました。
フェーズ3【プレゼン練習】

3チームに分かれて提案書を作成。その後、「プレゼンテーション」と「資料のブラッシュアップ」を3回ずつ繰り返し、提案の完成度を高めました。
フェーズ4【プレゼンテーション】
実施日:2026年1月14日(水)16:30-17:30
場所:鎌ケ谷市役所 会議室
鎌ケ谷市役所 参加者:
市民生活部 部長 青木真也氏
市民生活部 商工観光課 課長補佐 岡本秀智氏
市民生活部 商工観光課 主任主事 鈴木隆之介氏
教育委員会 文化・スポーツ課 課長補佐 飯村美智子氏
教育委員会 文化・スポーツ課 主査補 大竹弘高氏
「大仏ストレッチ」
観光ビジネス学部1年 小野寺 七海さん
観光ビジネス学部1年 矢野 泰成さん
市民向けに、大仏ポーズのストレッチを普及させ、健康増進。


「大仏アイス」
観光ビジネス学部2年 小林 桃子さん
観光ビジネス学部2年 角 咲希さん
観光ビジネス学部2年 松本 蓮風さん
市特産品の酢やソースなどを用いたアイスの販売と連動した回遊施策。


「大仏酒」
観光ビジネス学部4年 バトバートル エンフバトさん
観光ビジネス学部2年 ビャムバ オチル スッホヤグさん
大仏型の日本酒を販売し、墓参り・土産・飲食店向けに販売。


市職員からの感想抜粋
- 全てにおいて考えたことがない着想だった。
- ストレッチは市民だけでなく、ファイターズの試合の合間に使える。
- 回遊施策のアイデアは参考になるので助かる。
- 大仏の敷地内は私有地なので、外でお金が落ちる仕掛けはやりやすい。
- 市の観光施策に入れた場合を想定して案を考えて欲しい。
フェーズ5 【フィードバック】
プレゼンテーションの質疑応答で「市の観光施策に入れた場合を想定して案を考えて欲しい」とのリクエストに応え、最後の授業中に案をまとめ、授業後に市役所の担当部署にフィードバックしました。


学生の感想抜粋
- 私はこの授業で細かいことを発見し、発想を広げていく力を身につけました。普段何気なく使っていた駅や街に新たな発想を生み出すことは難しかったけれど、楽しかったです。また、私は椅子に座って黙々と勉強に取り組むことが苦手なので、フィールドワークで外に出てアイデアを出す授業がとても楽しかったです。最後の鎌ケ谷市役所でのプレゼンテーションでは、とても緊張しましたが、大きな達成感が得られ良い経験になりました。(観光ビジネス学部2年)
- 私は地域観光復興論の授業で実際にフィールドワークを行い、現地でしか得られない情報や発見を得ることができました。その情報をもとに企画を考える中で、企画力や問題解決力が身についたと感じています。また、プレゼンテーションを経験したことで、わかりやすい資料の作り方や発表の基本も学ぶことができました。(観光ビジネス学部1年)
- アイデアを出す段階から仲間とたくさん意見を交わし、オリジナリティのある提案を作ることができたと感じています。さらに、鎌ケ谷市役所で提案を発表するという貴重な機会もいただきました。当日は少し緊張しましたが、市役所の方々が温かく迎えてくださったおかげで、楽しく発表できました。この授業で得た経験は、とても素敵で貴重なものになりました。(観光ビジネス学部2年)
- この授業を通して、ただ新しいものを作るだけでは人は集まらず、その場所ならではの魅力をどう活かすかが大切だと学びました。私たちのグループでは、新鎌ケ谷の大仏をモチーフにした焼き物を、さまざまなフレーバーのアイスに乗せるという、他の街にはないアイデアを考えました。このように地域の特徴やイメージを商品と結びつけ、「食べてみたい」「行ってみたい」と思ってもらえる仕組みを作り、それが実際に成功している街は本当にすごいなと実感しました。(観光ビジネス学部2年)
今後も、大学と地域が協力してできる事を推進していきます。
